シェルと空間構造文献抄録

IASS Bulletin



本ホームページは,シェルと空間構造に関する海外の最近の論文集から,
適宜選ばれた論文の抄録を紹介するものです。
論文は抄録者の意志により随意に選ばれたものであり,
必ずしも各論文集を代表する内容のものとは限りません。


THE NATURE OF STRUCTURAL MORPHOLOGY AND SOME INTERDISCIPLINARY EXAMPLES 構造形態学の本質と学際的な実例
T. WESTER Vol.35,No.2, pp.125-132, 1994


●シェル・空間構造 文献抄録ホームページへ戻る


原題: THE NATURE OF STRUCTURAL MORPHOLOGY AND SOME INTERDISCIPLINARY EXAMPLES
訳題:構造形態学の本質と学際的な実例

著者:T. WESTER
著者所属:
雑誌名:Bulletin of IASS, Vol.35,No.2, pp.125-132, 1994
図3, 写真12
用語:
原語:
日本語:

内容要旨:
最も一般的な定義によると構造形態学は、幾何学的形状と構造物のふるまいの間の相 互連関を研究する学際的な一面を持つ学問である。今世紀の最も重要な構造形態学者 、たとえば Candela, Gaudi, Isler, Nervi, Otto, Ricolais, Torroja 等は皆、自 然界の構造の形態学に示唆を受けているように思われる。この論文は、自然界におい て進化した幾つかの実例と人間の英知によって発展した幾つかの実例を通して構造形 態学の本質にせまり、さらに将来における構造形態学の重要性を強調しようとするも のである。
具体的な実例として、「Samosir Batak house」と「Tana Toraja house」を対照的に 取り上げられる。これらの紀元は同一であると考えられどちらも特有のよく似た鞍型 の屋根をもつが、構造要素を比べると「Samosir Batak house」の屋根は高い効率性 を有する精巧な構造であることがわかる。「Tana Toraja house」の屋根とは対照的 であり、これらの構造が何世紀もを費やして発展した様子を考察することが興味深い ことが述べられる。この他にインドネシアの「dome-shaped mud house」も例として 取り上げられる。
さらに、自然界において進化した幾つかの実例としてくもの巣、骨の内部構造である 海綿状組織、さらに海胆の殻を上げ、これらが巧妙な構造であり構造上の性能に優れ た点の多いことが述べられ、構造形態学がこれらに学ぶことの重要性を結論としてい る。

(日本大学 三井和男・抄)

先頭に戻る



本ホームページは日本建築学会文献抄録委員会シェルグループ が中心になって開催しています。
抄録内容の引用,転載等に関しては,各抄録者の承諾を得て下さい。


●シェル・空間構造 文献抄録ホームページへ戻る